神話や昔話においては、動物の言葉が理解できる能力の発現はしばしば蛇と関係がある(蛇を助ける、蛇を食べる、蛇に耳を舐められるなど)。例えば、ギリシャ神話に登場する予言者のメランプスは育てた子蛇に耳を舐められてから獣や鳥の言葉がわかるようになるし、北欧神話のシグルスは大蛇(竜)の血を口にしたことから鳥の言葉がわかるようになる。カルヴィーノの主人公も地中に潜んでいたマムシを食べたことから動物の言葉を理解するようになるが…
引用:「愉しき夜」ストラパローラ 長野徹訳 平凡社 2016年 解題p.340
また、紀元前2世紀のエジプトの医師ブーロス・デモクリトスの言葉によると、「蛇を食べることは鳥の言葉を理解するのに有益」であるそうです。(参考:「ユダヤの民話 上」ピンハス・サデー編 秦剛平訳 青土社 1997年 出典についてp.v)
日本のお話では聞いたことがないので印象的でした。
いや、あるのか…?日本のお話でもそういう話ご存知でしたらコメント欄で教えてくださるとうれしいです。