蛇にまつわる近代・現代文学紹介

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随時更新スタイルです。

文芸部門

「蛇を踏む」川上弘美(幻想文学)

ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。
蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。「踏まれたので仕方ありません」人間のかたちが現れ、人間の声がして、蛇は女になった。
部屋に戻ると、50歳くらいの見知らぬ女が座っている。「おかえり」と当たり前の声でいい、料理を作って待っていた。「あなた何ですか」という問いには、「あなたのお母さんよ」と言う……。

他の人の感想など

▼「川上弘美 蛇を踏む」のつぶやき

「白鳥異伝」荻原規子(児童文学ファンタジー)

他の人の感想など

▼「白鳥異伝」のつぶやき

「光る蛇【インマヌエル】」真帆 沁(幻想文学)

現代奇譚・ノンフィクション部門

田中康弘による「山怪」シリーズ

キツネやたぬき、むじなほど多くはありませんが、蛇にまつわる話もちらほらあります。(印象としては全体の2割くらい…?)

大体「ものすごい大きさ、ものすごい太さの蛇の目撃談」なのですが、まれに「妙な鳴き声」であるとか、「思わず殺してしまったが、後から確かめても死体が見つからなかった」などといった奇談もあります。

小原猛による琉球奇譚・琉球怪談シリーズ

一冊につき1~3話くらい、という印象。めちゃくちゃお気に入りのお話があったので、もう少ししたら紹介したいです。

沖縄で蛇というと、やっぱり「ハブ」が思い浮かびますが、沖縄の土地におけるハブの立ち位置のようなものが感じられて(やっぱり両義的なんですねぇ…)大変興味深いのです。

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