このWEBコラムでは、蛇にまつわる日本の昔話を「トークノベル形式のものがたり」でお届けしています。人物の挿絵や状況描写イラストはイメージです。また、登場人物の台詞を現代的な言葉遣いに変更したり、制作者の解釈で付け足したりして再話しています。元のお話の意図を失わないよう意識しながらの制作に努めていますが、そういった営為は「解釈」ぬきには行えないことをご了承ください。利用した出典は明記しておりますので、気になる方はご活用ください。
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はじまり、はじまり…
「百々の滝と岩津の間には大蛇の通る穴がある」
三谷に「百々の滝」という美しい滝があります。
ここには昔から滝の主―七つの頭をもつ大蛇が住んでいるといわれていました。
ある年の夏の日照りに、滝の前で大きな雨乞い祭りがありました。
修験者は護摩をたき呪文を唱え、僧は経文を詠んで竜神に祈り、男は踊り女は舞を舞いました。
すると、滝壼に供えてあった酒樽が突然水中に引き込まれました。
すると、一天にわかにかきくもり、稲妻、雷鳴とともにものすごい大雨が降りました。
幾日かたって。
岩津の渕に空樽が一つ浮かびあがりました。
百々の滝と岩津の間には大蛇の通る穴があるってのはホントだったんだねぇ
と、今更のごとく人々は驚いたりあきれたりしたんだとか。
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補足や資料
元の採集場所や文献 | 三谷英二さん〔当時68歳〕談 |
制作者が参考にした文献 | 阿波学会研究紀要 郷土研究発表会紀要第45号 |